2019/2/11
梅毒患者は1,232人増加_性感染症外来(越谷市・春日部市・さいたま市)
梅毒患者は1年で、1,232人増加
2018年で梅毒患者1,000人超増加
感染症発生動向調査によると、2018年1年間で梅毒患者は1,232人増加しています。
近年、増加している梅毒患者は、更に増えています。
2017年全国で5,770人の梅毒罹患患者が報告されていましたが、2018年では7,002人と1,000人を超える増加数です。
埼玉県で報告されている梅毒患者数は、2018年 234人となっています。
この数字は、2017年の232人と比較すると、8人の増加に留まっていますが、2016年は、192人と、2018年までに42人増加しています。
近年の梅毒患者数の増加は心配です。
【梅毒患者数 都道府県別】
梅毒とHIVの重複感染について
性感染症では、複数の病気に罹患している方が多くおられます。
近年、若い女性などに梅毒の患者が急増しています。
しかも、梅毒やクラミジア等の性感染症に感染していると、粘膜組織が弱るため、HIVの感染リスクが数倍高まります。
クラミジアや淋病に感染している場合は3~4倍、梅毒では2倍以上も感染率が高くなると言われています。
梅毒患者の年齢別統計を調べてみると、10代から24才までは、女性の感染者が男性を超えています。
女性の梅毒患者の方は、特にクラミジアや淋病に気をつけていただきたいと思います。
また、以前は男性の同性間の感染が多かったのですが、昨今は異性間での感染が増加していることも注意が必要です。
ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応
この反応は、梅毒治療後 24 時間以内に頭痛、筋肉痛、発熱などが発現するものです。
特に、菌量の多い早期の梅毒では高頻度で発生するとされています。
この反応は、妊婦での胎児仮死を誘発する場合があります。
治療に関しても注意が必要です。
医師の指導に基づいた服薬、通院を心がけてください。