2023/10/29

尿路感染症について【一般泌尿器科】|泌尿器科(越谷・春日部)

いわさ泌尿器科クリニック(越谷・春日部)です。

排尿のときに痛みを感じたり、トイレの回数が増えたり、トイレ後に残尿感を感じたりしたことはないでしょうか?
このような症状がある場合、尿路感染症かもしれません。

尿路感染症とは?

尿路感染症とは、尿の通り道である「尿路」に細菌やウイルスなどの病原菌が侵入し、感染と炎症を起こす病気です。
子供から大人まで、誰でもなり得る一般的な病気です。
尿路とは、尿道、膀胱、尿管、腎盂、そして男性の前立腺など、尿が排泄されるまでの一連の通り道で、膀胱に生じた感染症は「膀胱炎」、尿道は「尿道炎」、腎盂では「腎盂腎炎」など、感染が生じた場所によって分けられます。

~尿路感染症の原因~

尿路感染症の原因は、腸内にいる大腸菌などの細菌が尿道口から侵入することがほとんどです。まれにウイルスや、女性の膣内にいる真菌、寄生虫が原因になる場合もあります。
また女性の方が男性より尿道が短いうえ(尿道長が短い)、女性は男性より肛門や膣に近い場所に尿道口があります。そのため女性は男性より尿路感染症を引き起こしやすいといえます。

~尿路感染症になりやすい人の年齢~

  • 幼少期:オムツをつけている時期に起こりやすい
  • 性的活動期(20~30代に多いと言われる):性交がきっかけで細菌が侵入してしまう
  • 高齢者:免疫機能の低下や基礎疾患、膀胱筋力の低下など

~一般的な症状~

  • 排尿時の痛み
  • 頻尿
  • 残尿感
  • 尿に血が混じる(血尿)
  • 尿がにごる
  • 下腹部の痛み(排尿後痛)

女性の尿路感染症では膀胱炎が最も多く、発熱をきたすことはありませんが、治療を放置することで細菌がさらに逆行して腎臓内まで至ると腎盂腎炎になります。
腎盂腎炎になると、38度以上の高熱や腰や背中の痛み、吐き気や嘔吐などの症状をきたします。

~排尿症状を伴う発熱がある場合~

上記の症状に加えて発熱を伴う場合には、腎臓や精巣上体などに細菌感染をきたしている場合があり、女性では腎盂腎炎、男性では前立腺炎である可能性があります。
また糖尿病、尿路結石前立腺肥大症など、尿路感染を起こしやすい疾患を持っている場合は重症化しやすくなり、症状の程度に応じた治療が必要になります。
少しでも気になる症状が認められる場合には、できるだけ早めにクリニックへお越しください。

最後に尿路完成症を予防する心がけをまとめます。

~尿路感染症の予防~

  • こまめにトイレに行く
  • 尿を我慢しない
  • 水分補給をしっかりと行う
  • 免疫を低下させない(疲れを溜めない)

いわさ泌尿器科クリニック には、越谷・春日部・さいたま市などから来院されます

いわさ泌尿器科クリニック(さいたま・越谷・春日部)
泌尿器科の検査・治療に関してはこちらをご覧ください