2025/2/12
冬の水分不足が膀胱炎を引き起こす!正しい水分補給のコツ│一般泌尿器科(越谷・春日部)
いわさ泌尿器科クリニックです。大寒波襲来で寒い日が続いていますが、皆さま体調はいかがでしょうか?
冬は気温が低く、夏ほど喉の渇きを感じにくいため、水分摂取量が減る傾向にあります。その結果、尿の量が減少し、膀胱内の細菌が増殖しやすくなり膀胱炎を引き起こすことがあります。
本記事では、冬に膀胱炎を予防するための正しい水分補給のコツについて解説します。

冬に水分不足が起こる理由
- 喉の渇きを感じにくい
- トイレが近くなるのを避けて水を控える
- 暖房による乾燥
- コーヒーやお茶の飲みすぎ
寒いと汗をかきにくく、水分補給を忘れがち
寒さで頻尿が気になり、意図的に水分を制限する人も多い
室内が乾燥すると体内の水分が奪われるが、自覚しにくい
利尿作用のある飲料を過剰に摂取すると、かえって脱水状態になる
水分不足が膀胱炎を引き起こすメカニズム
- 尿による洗浄機能が低下し、細菌が繁殖しやすい
- 膀胱の粘膜が乾燥しやすくなる
- 免疫機能の低下
尿は膀胱内の細菌を洗い流す役割を持っています。このため、水分が不足すると尿の量が減り、細菌が膀胱内にとどまりやすくなります。
水分が不足すると、膀胱の粘膜の防御機能が低下し、細菌が侵入しやすくなります。
冬は寒さやストレスで免疫が低下しやすく、膀胱炎のリスクが上がります。
膀胱炎を防ぐための正しい水分補給のコツ
- 1日1.5〜2リットルの水分を意識する:1回の飲水量を増やすのではなく、こまめに飲むことが大切です。
- 朝起きたらコップ1杯の水を:寝ている間に体は水分を失っているため、朝の水分補給は重要です。
- カフェイン・アルコールは控えめに:カフェインやアルコールには利尿作用があり、水分補給のつもりで飲んでいても逆に脱水を引き起こすことがあります。
- 水分を多く含む食材を取り入れる:スープや果物、野菜(きゅうり、大根、白菜など)を意識的に食べると、水分補給の一助になります。
- トイレを我慢しない:水分補給をするとトイレが近くなりますが、トイレを我慢すると細菌が増殖しやすくなるので、こまめに排尿しましょう。
泌尿器科に行くタイミング
以下の症状がある場合は、早めに医療機関を受診するようにしてください。
- 排尿時の痛み・違和感
- 頻尿・残尿感
- 濁った尿、血尿
- 下腹部の違和感や軽い痛み
おわりに
冬の膀胱炎予防には水分補給が大切になります。冬は水分補給を忘れがちですが、こまめな水分補給や、日常生活の工夫で膀胱炎を防ぐことができます。
寒い季節も健康に乗り切るために、是非心がけていただくことを推奨いたします。
※病気の症状等に関しては、下記のページをご確認ください。